世田谷区役所建て替え工事の遅延問題とは？大成建設の責任と今後の展望(？)大成建設による世田谷区役所建て替え工事の遅延と違約金問題。

それでは、本記事でご紹介する世田谷区役所建て替え工事の遅延問題について、具体的に見ていきましょう。

工期遅延と原因

それでは、まず工事遅延の原因について、詳しく見ていきましょう。

大成建設、世田谷区本庁舎工事で遅延最大カ月

公開日:2023/09/12

✅ 世田谷区本庁舎等整備工事の第1期工事が、大成建設による工程検証不足により最大6カ月遅れる見通しとなった。

✅ 遅延の原因は、免震工事の打設サイクルの遅れや躯体工事の遅れによる仮設支柱設置の遅れなど、複数の要因が複合的に作用した結果である。

✅ 大成建設は施工不良や資材不足、下請け業者不足ではなく、計画検討不足が原因であると説明しており、現在、費用増加額を精査している。

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今回の遅延は、大成建設の計画の甘さが主な原因とのことです。

工事は公共事業であり、区民の皆様にご迷惑をおかけすることのないよう、しっかりとした計画と工程管理が求められますね。

世田谷区本庁舎等整備工事は当初、2027年10月完成予定でしたが、大成建設株式会社による施工計画の検討不足と工程管理の不備により、最大6ヶ月の延伸を要請せざるをえない状況となりました。

この事態を受けて、世田谷区は工程検証委員会を設置し、大成建設に対して、原則自主施工、関係者間の協議・調整、性能確保・責任分担の明確化、周辺住民・建物利用者・区民への信頼回復、経験豊富な社員の配置、現場で働くすべての人への配慮などを求めています。

また、2期・3期工事についても、工程・工法を見直し、お引渡日を改めて世田谷区へ報告することになりました。

計画性の甘さが原因というのは、少し驚きですね。免震工事の遅れなど、複合的な要因があったようですが、事前の検討が不足していたというのは、今後の教訓にすべきでしょうね。

違約金請求と今後の見通し

続いて、違約金請求と今後の見通しについて見ていきましょう。

世田谷区が大成建設に追加の違約金請求新庁舎建て替え工事で合計億円以上に（テレビ朝日系（））

✅ 世田谷区は、大成建設に対して、区役所建て替え工事の遅延に対し、約1億4200万円の違約金を請求することを発表しました。

✅ 今回の違約金は、工事の工程計画のミスなどによる遅延により発生したもので、これまでに約16億円の違約金が発生しており、合計で17億円以上になります。

✅ 世田谷区は、大成建設との契約時に、施工実績のある「監理技術者」の配置を前提としていましたが、監理技術者が交代し、後任には実績がありませんでした。

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違約金の総額が17億円を超えるというのは、非常に大きな金額ですね。

当初の計画から大幅な遅延が生じていること、そしてその原因が計画不足にあることを考えると、当然の措置と言えるかもしれません。

世田谷区は、大成建設の工程遅延に対し、当初の計画から最大22.5カ月遅延が見込まれていたものの、工程検証委員会の検証により、2.75カ月の工期短縮が見込めることが判明したため、違約金7億7800万円に加え、損害賠償を請求する方針を明らかにしました。

違約金は、1期工事完成日の延伸に伴う違約金として約3億6300万円、技術提案不履行に伴う違約金として約4億1500万円を請求します。

さらに、工事完成日延伸に伴う見えない（数値化が難しい）内容の損害賠償についても請求する考えです。

2期・3期工事についても、大成建設側の提案と工程検証委員会による検証により、2.75カ月の短縮が可能と判明し、構造設計の変更により、さらに1.25カ月の短縮を検討しています。

違約金がこんなにデカいと、逆に笑えへんな。大成建設もえらいことになってもうたな。でも、世田谷区民の税金が使われとるから、しっかりとした対応を期待したいわ。