世田谷区役所建て替え工事の遅延問題とは?大成建設の責任と今後の展望(?)大成建設による世田谷区役所建て替え工事の遅延と違約金問題。
世田谷区本庁舎等整備工事で、大成建設の施工遅延が発覚。最大22.5ヶ月の遅延が見込まれる中、違約金と損害賠償を請求へ。工程検証委員会の結果、工期短縮も実現。2期・3期工事も工期見直し。一方で、区議会議員からは和解案に異議の声。区民の利益を守るための訴えも。さらに、監理技術者問題で新たな違約金が発生し、工事の遅延は深刻化。区は指名停止期間の延長を検討。
工事の進捗と今後の予定
世田谷区庁舎工事、いつから始まる?
令和6年4月
次に、工事の進捗と今後の予定について、詳しく見ていきましょう。

✅ 世田谷区本庁舎の建て替え工事で、施工業者の大成建設は工事の遅れを発表しました。当初今年7月としていた一期工事の終了が最大8カ月遅れる見通しです。
✅ 工事の遅れは、東棟のコンクリート固める作業の工期を短く見積もっていたことが原因です。
✅ 工事の遅れにより、一部役所機能の先行移転が遅れる可能性があり、仮庁舎の賃借料など新たな支出が発生する可能性もあります。
さらに読む ⇒東京新聞出典/画像元: https://www.tokyo-np.co.jp/article/253512工事の遅延は、区民の皆様の生活にも影響を与える可能性があります。
役所機能の移転や、仮庁舎の賃借料など、追加の費用も発生する可能性があり、今後の情報公開に注目ですね。
世田谷区議会では、工期延伸に係る違約金等に関する合意書が議決され、大成建設株式会社と合意書を取り交わしました。
その後、2期と3期の工期が確定し、再度大成建設株式会社と合意書を取り交わしました。
これにより、本庁舎等整備工事の工期延伸に係る違約金等に関する合意書(2期・3期)が締結されました。
世田谷区本庁舎等整備工事の2期工事は、令和6年4月から令和8年10月中旬までを予定しており、既存第一庁舎・第三庁舎の解体工事、東棟増築工事、西棟改築工事などを行います。
工事場所である世田谷区世田谷4丁目21番(東敷地)、22番(西敷地)周辺では、作業時間午前8時~午後6時(原則として日曜日・祝日は作業を行いません)に、工事による騒音や振動が発生する可能性があります。
2期工事説明会では、騒音対策、振動対策、ネズミ駆除、家屋調査、駐車場の利用について質疑応答が行われ、それらの対策について説明されました。
また、新庁舎1期棟の区民会館は令和6年9月から運用開始予定です。
工事に関する詳細は、世田谷区ホームページで公開されています。
うわー、工事の遅れで、私たちの生活にも影響が出るかもしれないんですね。ちゃんと情報公開してほしいし、新庁舎が早く完成してほしいです!
和解案に対する反対意見
世田谷区議会で、本庁舎整備工事の和解案に反対表明が!理由は?
違約金減額と算出根拠に疑問
続いて、和解案に対する反対意見についてです。
公開日:2024/03/04

✅ 世田谷区議会議員である桃野芳文氏は、世田谷区本庁舎整備工事の工期遅延に伴う和解案について、区民の利益を第一に、契約書に基づいた理論を立てて反対している。
✅ 桃野氏は、区長が当初表明していた「区に生じた損害(目に見えない損害含む)」は、契約書に基づけば交渉可能なものではないと主張し、和解金は遅延違約金と技術提案不履行違約金を積み上げて計算すべきであると主張している。
✅ また、技術提案不履行違約金の金額は客観的な評価のもと減点すべきだと主張し、区が示している和解金額は、客観性のないお手盛りの金額で、あたかも大成建設と示し合わせたかのように思われると批判している。
さらに読む ⇒世田谷区議会議員桃野芳文出典/画像元: https://momono.info/archives/25130区民全体の利益を考慮し、契約に基づいた対応を求めるという姿勢は、非常に重要ですね。
和解金額の算出根拠や、区民会館のリノベーションが工事の難工事化に繋がっている可能性など、今後の議論に注目していきたいですね。
世田谷区議会議員の桃野芳文氏は、明日行われる世田谷区議会定例会で、世田谷区本庁舎整備工事の工期延伸に伴う和解案に反対する立場を表明する予定です。
桃野氏は、区長が当初表明していた遅延違約金、技術提案不履行違約金、区に生じた損害(目に見えない損害も含む)の全額請求から、和解案では区に生じた損害の一部がカットされていることに疑問を呈しています。
また、和解金金額の算出根拠についても、客観性に欠けるとして、契約書に基づき遅延違約金と技術提案不履行違約金を積み上げて計算すべきと主張しています。
桃野氏は、区の和解案は、大成建設との示し合わせたような金額設定になっている可能性があると指摘し、和解金は区民の利益を第一に、契約に基づいて算出されるべきだと訴えています。
さらに、区長がこだわった区民会館のリノベーションが、工事の難工事化の一因となっている可能性についても言及しています。
和解案に対して、区民の利益を第一に考えて反対意見を唱える議員がいるのは、頼もしいですね。契約に基づいた対応を求めるのは当然のことですし、客観的な視点での検証が不可欠だと思います。
監理技術者配置問題と指名停止
世田谷区庁舎建て替え、監理技術者問題でさらに違約金発生!総額は?
17億円超
最後に、監理技術者の配置問題と指名停止について見ていきましょう。
公開日:2023/08/29

✅ 大成建設は2024年3月期の第1四半期決算で営業損失80億円を計上し、株価が急落しました。これは今年に入って2度目の「大成ショック」で、1度目は北海道札幌市の高層複合ビルにおける鉄骨の精度不良と虚偽申告によるものでした。
✅ 今回の「大成ショック」の要因は、世田谷区役所の建て替え工事の遅延が原因と考えられています。大成建設は、3期にわたる建て替え・改修工事で遅延が発生し、全体で2年近く遅れる可能性があると発表しました。
✅ 世田谷区役所の建て替え工事は、区役所第1庁舎、第2庁舎、第3庁舎、区民会館といった建物を対象とした大規模工事で、2027年10月の完成を予定していました。
さらに読む ⇒東洋経済オンライン出典/画像元: https://toyokeizai.net/articles/-/697730大成建設の株価が急落しているというのも、影響の大きさを物語っていますね。
一連の問題が、今後の企業活動にどのような影響を与えるのか、注視していく必要があります。
東京都世田谷区の庁舎建て替え工事で、受注した大成建設が契約時に約束した実績を満たさない監理技術者を配置したことが判明し、新たに1億4200万円の違約金が発生することが発表されました。
これにより、工事の遅延による違約金は計17億円を超えました。
当初2027年10月完成予定だった工事は、大成建設の工程見誤りなどにより大幅に遅延し、2029年4月完成にずれ込みました。
区は既に大成建設を指名停止とし、今回の問題を受けてさらに指名停止期間を延長する方針です。
大成建設も大変やな。株価も下落してるみたいやし、この一件で信用を失うことも考えられる。しっかりとした対応で、信頼回復に努めてほしいもんやな!
今回は、世田谷区役所の建て替え工事における、大成建設による工事遅延問題について、詳細に見てきました。
今後の動向を注視し、区民の皆様に正確な情報をお伝えしていきたいと思います。
💡 大成建設による世田谷区役所建て替え工事の遅延が深刻化し、多額の違約金が発生している。
💡 工事遅延の原因は、大成建設の計画性の甘さと工程管理の不備によるものが大きい。
💡 区議会では、和解案に対する反対意見が出されており、今後の見通しは不透明。