Chrysanthemum Digest Logo Menu opener

日本のジャーナリズムはなぜ特殊? ジャーナリストの意識調査から見える課題とは?日本のジャーナリストの価値観に見る、国際比較と今後の展望

日本のジャーナリストは「事実を伝える」より「政治監視」を重視? WorldsofJournalism調査で、特異な価値観が明らかに。9割超が政治リーダーの監視を重要視する一方、事実伝達は6割台。シンガポールとの対比から、日本のジャーナリズムに見る独自性とは?単なる事実伝達だけではない、ジャーナリストの役割と今後の課題に迫ります。

日本のジャーナリズムはなぜ特殊? ジャーナリストの意識調査から見える課題とは?日本のジャーナリストの価値観に見る、国際比較と今後の展望

📘 この記事で分かる事!

💡 日本のジャーナリストは、事実を伝えることよりも「政治リーダーの監視」を重視する傾向があることが判明しました。

💡 国際比較の結果、日本のジャーナリズムは、他国と比べて「政治監視」を重視する点で特異な位置にあります。

💡 誤解を避けるためには、ジャーナリストの役割やファクトチェックの重要性を理解し、多角的な視点を持つことが重要です。

本日は、日本のジャーナリストの価値観に焦点を当て、国際比較を通じてその特異性や課題を探ります。

まずは、この記事で皆様に知っていただきたい重要なポイントを3つご紹介しましょう。

日本のジャーナリストの特異な価値観

日本のジャーナリストにとって、最も重要な役割とは?

政治リーダー監視

この調査結果は、日本のジャーナリズムが抱える課題を浮き彫りにしています。

詳細なデータと、より深い考察について見ていきましょう。

日本のジャーナリストの問題意識「事実をありのまま伝える」より「政治監視」が重要:調査

公開日:2024/05/11

日本のジャーナリストの問題意識「事実をありのまま伝える」より「政治監視」が重要:調査

✅ Worlds of Journalismという団体が実施したジャーナリストの意識調査の結果、日本のジャーナリストは「事実をありのまま伝える」よりも「政治リーダーを監視する」ことを重要視していることが明らかになりました。

✅ 調査では、日本のジャーナリストの90.8%が「政治リーダーを監視する」ことを「非常に重要」または「重要」と回答しており、これは他の国と比較して非常に高い数値です。一方、「事実をありのまま伝える」は65.1%と、政治監視よりも重要視する割合が低くなっています。

✅ 他の国々では、「事実をありのまま伝える」ことを最も重視する傾向が見られる一方で、日本のように「政治監視」が「事実をありのまま伝える」よりも重要視されるケースは、シンガポール、香港など一部の国に限定されます。これらの国でも、「事実をありのまま伝える」は高い割合で重視されており、日本の場合のように両者の間に大きな差はありません。

さらに読む ⇒アゴラ言論プラットフォーム出典/画像元: https://agora-web.jp/archives/240509211221.html

日本のジャーナリストが「政治監視」を重視する背景には、様々な要因が考えられます。

同時に、「事実をありのまま伝える」ことの重要性も見過ごせません。

ジャーナリストは、情報伝達の担い手として重要な役割を担っています。

その中で、ジャーナリストが重要視する価値観は国によって異なり、興味深い傾向が見られます。

WorldsofJournalismによる調査では、日本のジャーナリストは、「事実をありのまま伝える」よりも「政治リーダーを監視する」を重要視していることが明らかになりました。

これは、他の国々では見られない特異な傾向です。

日本のジャーナリストの90.8%が「政治リーダーを監視する」を「とても重要・重要」と回答した一方、「事実をありのまま伝える」は65.1%にとどまりました

興味深い調査結果ですね。日本のジャーナリストが「政治リーダーの監視」を重視する背景には、日本の政治状況やジャーナリズムの歴史が影響しているのかもしれません。

国際的な比較

日本のジャーナリズムは、シンガポールと比べて何を重視している?

政治監視

他国と比較して、日本のジャーナリズムはどのような特徴を持っているのでしょうか。

詳細なデータと、今後の展望について見ていきましょう。

アンケート】ジャーナリストさんへ。事実をありのままに伝えるのは大事?→米英仏独「はい!」露「はい(威圧感)」中「はい(威圧感)」日「ま、多少はね?」
アンケート】ジャーナリストさんへ。事実をありのままに伝えるのは大事?→米英仏独「はい!」露「はい(威圧感)」中「はい(威圧感)」日「ま、多少はね?」

✅ 日本のジャーナリストは「事実をありのままに伝える」よりも「政治リーダーの監視と精査」「時事問題の分析の提供」「人々の政治的決定に必要な情報の提供」を重要と考えている。

✅ 日本のジャーナリストは「政治的アジェンダを設定する」ことを重要な仕事と考える傾向が強く、「客観的な観察者であること」「人々が意見を表明できるようにすること」に重要性を感じている割合は低い。

✅ 日本のジャーナリストの専門教育を受けていない割合が高く、それがジャーナリズムに対する認識や重要視する役割に影響している可能性がある。

さらに読む ⇒国内最大級のまとめメディア出典/画像元: https://togetter.com/li/1976688

日本のジャーナリズムが「政治監視」を重視する傾向は、他国と比較して際立っています。

この結果から、日本のジャーナリズムが抱える課題が見えてきます。

一方、シンガポールでは「政治監視」が50.6%でトップ、続いて「事実をありのまま伝える」が49.5%という結果でした。

このことから、日本のジャーナリズムは他の国々と比較して、「事実を伝える」よりも「政治監視」に重点を置いているということが分かります

日本のジャーナリストは、真面目というか、お堅いイメージがあるけど、やっぱりそうなんですね!でも、それはそれで面白い。大阪のジャーナリストの人とかどう思ってるんやろ?

次のページを読む ⇒

日本のジャーナリズムは事実重視か?調査結果を安易に解釈せず、背景や政治状況との関連を考察。今後の議論が重要。