雅子さまの養蚕とは?伊勢神宮にも献上される『小石丸』とは?皇后雅子さまの養蚕と『小石丸』の物語
日本の絹文化を支え、未来へ繋ぐ皇室の養蚕。皇后雅子さまが受け継がれる伝統と、上皇后美智子さまが尽力された希少な品種「小石丸」の物語。その美しい糸は、正倉院宝物の復元や伊勢神宮の式年遷宮にも使われ、日本の文化を彩ります。皇室の養蚕に込められた想いを知り、日本の美しさを再発見しましょう。
💡 皇后雅子さまが皇居で養蚕を行い、伝統を守っている様子を解説。純国産種のカイコ「小石丸」の繭を使った作業について紹介。
💡 美智子さまが『小石丸』の存続に尽力。正倉院の古代絹織物復元にも貢献。皇室と養蚕の深い繋がりについて解説。
💡 幻の絹『小石丸』の歴史と、その糸が文化財保護にどのように貢献してきたのかを解説。未来への継承についても触れる。
それでは、まず皇室と養蚕の始まりについて見ていきましょう。
皇室と養蚕の始まり
日本の絹文化を支える皇室の伝統的な活動とは?
皇后陛下による皇居での養蚕です。
皇室と養蚕の始まりから、雅子さまの現在のご活動までを詳しく見ていきましょう。
公開日:2021/07/02
✅ 皇后雅子さまが皇居内の紅葉山御養蚕所を訪問し、蚕の繭を収穫する「初繭搔(はつまゆかき)」の行事に参加されました。
✅ 純国産種の蚕「小石丸」が作った繭を摘み取り、周囲の細かい糸を取る毛羽取りの作業を行いました。
✅ 皇后さまは繭を見て感想を述べたり、養蚕作業の担当者に話しかけられました。
さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20210602/k00/00m/040/162000c皇后さまが蚕の繭を収穫される様子は、とても穏やかで、伝統を大切にされていることが伝わってきますね。
日本の絹文化は、皇室と深く結びついています。
明治時代、昭憲皇太后が養蚕を始められ、その伝統は歴代の皇后へと受け継がれてきました。
この皇室の養蚕は、日本の重要な産業を支え、技術の継承に貢献しています。
皇后陛下は、現在も皇居内の紅葉山御養蚕所で養蚕を続けられており、その活動は令和の時代にも受け継がれています。
特に、皇后雅子さまは、5月10日の「御養蚕始の儀」から始まり、給桑、上蔟、繭切りといった一連の作業に携わられています。
皇室の方々が、日本の伝統文化を支え、未来へと繋いでいく姿は、大変素晴らしいですね。養蚕という地道な作業を通して、日本の文化を守り続けていることに感銘を受けます。
美智子さまの小石丸への想い
美智子さまが守った蚕「小石丸」とは?
希少な純国産種、美しい糸が特徴。
美智子さまの『小石丸』への深い愛情が感じられます。
✅ 美智子さまは、日本古来の蚕である『小石丸』の絶滅を惜しみ、飼育継続を希望し、その糸が正倉院の古代絹織物復元に貢献した。
✅ 皇室の養蚕は明治天皇の昭憲皇太后から始まり、皇后の仕事として雅子さまに引き継がれることになった。
✅ 雅子さまはこれまで養蚕所への訪問を控えていたが、美智子さまへの引き継ぎを希望し、今回初めて訪問した。
さらに読む ⇒NEWSポストセブン出典/画像元: https://www.news-postseven.com/archives/20180517_675470.html?DETAIL美智子さまが『小石丸』の存続に尽力されたエピソードは、感動的ですね。
その糸が正倉院の復元に役立っていることも素晴らしいです。
上皇后美智子さまは、皇后時代に皇居で蚕を飼育され、特に希少な純国産種の「小石丸」の存続に尽力されました。
小石丸は、細く艶やかでしなやかな糸が特徴で、「天女の羽衣」と称されるほど美しい生地を生み出します。
その美しさは、美智子さまのご希望により飼育が継続されるほどでした。
美智子さまの尽力により、小石丸の糸は正倉院宝物の復元にも用いられるようになり、日本の養蚕文化の継承に大きく貢献しました。
また、養蚕を通じて日仏交流にも関心を示され、2014年にはパリ日本文化会館で皇室の養蚕に関する展示も開催されました。
いやあ、美智子さまの小石丸への愛、ホンマもんやね!絶滅寸前のもんを救うたって、その糸が国宝の修復に役立つなんて、まさにレジェンド!
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皇后陛下が育む貴重な絹糸「小石丸」。皇室の養蚕が日本の伝統を守り、未来へ。古代裂の復元にも貢献、伊勢神宮へも献上。その美しい糸が紡ぐ物語。