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日中ロの軍事連携と日本の安全保障戦略~高まる北東アジアの緊張、日本はどう対応?~中ロの軍事演習「海上連合2025」の詳細と日本の安全保障

中ロの軍事連携が加速する北東アジア。日本は、現状維持勢力の中核として、中国・ロシアに対抗するため、日米同盟と価値観を共有する同志国との連携を強化しています。2025年の合同軍事演習「海上連合2025」など、その動きは活発化。防衛力強化、共同訓練を通じて抑止力を高め、地域の安定を目指す日本の戦略を読み解きます。

📘 この記事で分かる事!

💡 北東アジアにおける地政学的緊張の高まり。中国とロシアの軍事的連携が活発化。

💡 日本はFOIPに基づき、同盟国や同志国との連携を強化。防衛力強化を図っている。

💡 海上合同演習「海上連合2025」の実施。米国の対応と今後の展望について解説。

本日は、日本を取り巻く安全保障環境の現状と、日本が推進する「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」構想について、詳しく見ていきたいと思います。

北東アジアの地政学的緊張の高まりと日本の立ち位置

日本、中ロに対抗!北東アジアで何をしている?

同志国と共同訓練で抑止力強化!

北東アジアの地政学的緊張は増しており、特に中国とロシアによる軍事的連携の活発化が注目されています。

日本の安全保障戦略は、この変化に対応するために、様々な取り組みを行っています。

それぞれの「インド太平洋政策」とFOIPを巡る最近の動向

✅ 「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」構想が定着しつつある中で、安倍元首相の辞任を機に改めて注目が集まり、各国が「インド太平洋政策」を発表するなど、その動向が活発化している。

✅ 特に、日本のFOIPとASEANのAOIPとの関係が重要であり、包摂性の観点からFOIPの今後の方向性にも影響を与えると筆者は考察している。中村氏の論文のように、イシューの包括性とメンバーの包摂性の2つの軸による分類が示唆的である。

✅ AOIPは、ASEAN中心性原則の下で地道に展開してきた地域主義型の課題を強調し、FOIPとの親和性も示唆されている。本稿では、関係各国の「インド太平洋政策」と日本のFOIPとの関係について俯瞰的に論じることを目的としている。

さらに読む ⇒ホーム | 笹川平和財団 - THE SASAKAWA PEACE FOUNDATION出典/画像元: https://www.spf.org/oceans/analysis_ja02/20201224_t.html

FOIPとAOIPの関係性、そして日本の立ち位置に関する考察ですね。

国際政治における多様なアプローチや戦略が示唆されており、非常に興味深いです。

2010年代後半から顕在化した大国間競争において、日本は、中ロの戦略的連携に対峙し、北東アジアにおける現状維持勢力の機軸国家としての地位確立を目指しています

この動きは、米国主導の現状維持勢力の一員として、中ロを軸とする現状変更勢力に対抗するという明確な戦略に基づいています。

日本は、外交ビジョン「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」を掲げ、同盟国に加え、価値観を共有する同志国との連携を強化しています。

特に、東シナ海と日本海を含む北東アジアは、中ロの軍事的連携により大国間競争の最前線となっており、日本はこの地域で同志国との共同訓練を活発に行い、抑止力を高めています。

なるほど、FOIPとAOIPの分析は示唆に富みますな。包摂性の観点からの考察、非常に興味深い。日本の外交戦略の多角的な展開は、今後の国際関係を読み解く上で重要ですな。

中ロの軍事的連携と日本の安全保障戦略

中ロ合同軍事演習「海上連合2025」の目的は?

西太平洋の安全保障上の脅威への対応

中国とロシアは、合同軍事演習を通じて軍事的な連携を強化し、その活動範囲を拡大しています。

日本の安全保障に対する影響を考慮し、自衛隊は防衛力強化を図っています。

中ロが日本海で合同軍事演習 映像公開 米国に対抗か 内倉統幕長「防衛力強化へ」(テレビ朝日系(ANN))

✅ 中国とロシア海軍が合同軍事演習を実施し、太平洋での軍事的な連携を強化している。

✅ 日本の自衛隊は、中国やロシアの連携を念頭に置き、防衛力の強化を図る方針を示した。

✅ 内倉統幕長は、日本を取り巻く安全保障環境が「厳しく不確実性」を呈していると強調した。

さらに読む ⇒Yahoo!ニュース出典/画像元: https://news.yahoo.co.jp/articles/c61242bfcd43fa0bc3280aea0c1c618826ade6fd

中ロの軍事連携、特に合同軍事演習の詳細な情報が提示されていますね。

これは日本の安全保障にとって、非常に重要な情報です。

中ロは、合同軍事演習「海上連合」を繰り返し実施し、軍事的な連携を深めています

2025年には、日本海及びその上空で「海上連合2025」が実施され、潜水艦救助技術の共有や合同海上パトロールが計画されています。

この演習には、ミサイル駆逐艦や補給艦、潜水艦などが参加し、対潜水艦作戦、対空ミサイル防衛、救助訓練などが実施される予定です。

演習テーマは「西太平洋の安全保障上の脅威に共同で対応する」と発表され、アメリカをけん制する意図も伺えます。

日本の内倉統幕長は、中国・ロシア、およびロシア・北朝鮮の連携が「一層顕著になっている」と指摘し、日本の安全保障環境が「厳しく不確実性を呈している」と強調しています。

日本の安全保障戦略は、このような中ロの動きに対して、防衛体制の強化、日米共同の抑止力・対処力の強化、同志国との連携を通じて対応しています。

いやー、中ロの軍事演習って、なんか物騒やな。西太平洋の安全保障の脅威に対応って、まるで映画みたいやん!日本の防衛体制の強化、頼んますで!

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日本がFOIPでインド太平洋の要に。中ロ合同演習が活発化し、日本の安全保障に影響。対抗策として、防衛力強化と同志国との連携を加速。